東北学院大が4学部新設 23年4月「地域総合、情報、人間科学、国際」

東北学院大(仙台市青葉区)は30日、2023年4月の五橋キャンパス(若林区)開設に合わせ、地域総合や国際など新たに4学部を新設すると発表した。将来的に教養学部を廃止し、現在の6学部16学科から9学部15学科の体制に移行する。

 新設するのは地域総合、情報、人間科学、国際の4学部。4月下旬に学部改編の届け出を文部科学省に申請する。

 地域総合学部は地域コミュニティ、政策デザインの2学科で、定員は計295人。地域課題の解決や政策立案に貢献する人材を育てる。情報学部のデータサイエンス学科(定員190人)では、情報を活用した課題解決策などを学ぶ。

 人間科学部には心理行動科学科(165人)を設け、国際学部の国際教養学科(130人)ではグローバルな人材育成を図る。

 学部新設に伴い、既存学部では教養学部が23年度以降の学生募集を停止する。在学生が卒業するまでは存続する。経済、工両学部の一部学科も改編する。

 30日に土樋キャンパス(青葉区)で開いた記者会見で、大西晴樹学長は「大きく変化する時代の要請や地域の課題に対応するため、高い専門性と幅広い学びを提供する」と説明した。

 五橋キャンパスは若林区清水小路の市立病院跡地に整備され、9月下旬に完成予定。約1万7500平方メートルの敷地に高層棟(16階)とホール棟(5階)、講義棟(7階)、研究棟(8階)ができる。

 教養学部の全学生が学ぶ泉キャンパス(泉区)と、工学部のある多賀城キャンパス(多賀城市)を集約し、近くの土樋キャンパスを合わせた「一つのキャンパス」にする。学生数は約1万1000人を見込む。

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