東北最大の私大、東北学院大(仙台市青葉区)が2023年4月の五橋キャンパス(若林区)開設に合わせ、国際学部など4学部の新設を検討していることが1日分かった。既存学部の一部を改編し、現在の計6学部から計9学部体制とすることを目指す。
計画によると、新設を検討しているのは国際、地域、情報、人間科学の4学部。改編に伴い、既存学部のうち教養学部は廃止する。文学部、経済学部、経営学部、法学部、工学部は存続する。今年10月をめどに文部科学省に設置認可を申請する。
国際系の学部は近年、グローバル人材を求める企業ニーズなどを受けて学生の人気が高い。新設予定の国際学部は主に英語圏や東アジアで活躍できる人材の養成を目指す。地域学部は仙台を中心に地域のさまざまな課題を解決し、発展につなげる役割を担う人材の育成を図る。
改編後の各学部の定員や学科などは不明。東北学院大広報部は河北新報社の取材に「学部新設を検討しているのは事実だが、詳細は今の段階で明らかにできない」と説明している。
五橋キャンパスは若林区清水小路の仙台市立病院跡地に整備される。泉キャンパス(泉区)と工学部のある多賀城キャンパス(多賀城市)を集約し、近くの土樋キャンパス(青葉区)を合わせた「一つのキャンパス」とする。学生数は計1万2000人を見込む。