東北学院大(仙台市青葉区)は1日午前、仙台市若林区の五橋キャンパスの開学記念式を現地で開き、関係者約340人が新たな門出を祝った。市中心部の活性化の拠点として期待される都市型キャンパスが本格始動し、14日から学生約1万1000人が新たな学びやで授業を受ける。
悲願の「都市型」 市中心部活性化の拠点に
式典で、学校法人東北学院の原田善教理事長が「新キャンパスは建学以来137年の歴史の新たな一ページで、次の100年を目指した希望だ。地域に選ばれる大学として進化していく」と決意を述べた。大西晴樹学長は「都市型キャンパスは悲願。仙台の街中は学生1万1000人が闊歩(かっぽ)し、若いエネルギーがあふれる」と話した。
東北大の大野英男総長は祝辞で「学都仙台を代表する大学として互いに交流を深め、地域経済の発展に貢献していきたい」と期待を込めた。
新キャンパスはホール棟(地上5階)、講義棟(同7階)、研究棟(同8階)、高層棟(同16階)などで構成される。2020年9月に着工し、22年9月に完成した。都市型の総合大学を目指して泉(泉区)、多賀城(多賀城市)両キャンパスをJR仙台駅近くの五橋、土樋の両キャンパスに集約させ「一つのキャンパス」として運用する。