東北整備局、HP開設 津波動画や復旧の歩み掲載

 東北地方整備局は、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の被害状況の写真など約1万点をまとめたホームページ「震災伝承館」を開設した。津波の動画や建設業者の復旧作業の記録なども紹介し、多角的に災害の記憶を伝える。
 写真は津波で破壊された堤防や、漂流物が散乱する建物の内部、道路脇に積み上がったがれきなど。整備局や被災自治体の職員らが撮影した画像を集めた。閲覧回数の多い順や市町村別に検索できる。
 閲覧できる動画は、国土交通省の防災ヘリコプターから空撮した水素爆発前の福島第1原発や、岩手県野田村に津波が押し寄せた時の様子など9本。
 建設業関係者の震災後の奮闘ぶりなどを取り上げた書籍も挙げ、一部は読むことができる。
 東北地方整備局は「東日本大震災は、画像や映像で克明に被災状況を記録できた国内初めての大災害。悲劇を繰り返さないよう記憶を伝承したい」と話している。

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