東北新幹線は23日、1982年に大宮-盛岡間(465.2キロ)で開業してから30周年を迎える。沿線の主な駅では当日、さまざまな記念イベントが開催され、東北と首都圏を結ぶ大動脈の節目を祝う。
JR東日本は新幹線の臨時列車「30周年記念号」を運行する。開業当時に走った白地に緑の線が特徴の200系車両が午前9時9分に大宮を出発。郡山、仙台、一ノ関などに停車し、午後0時2分に盛岡に到着する。
盛岡駅では午前中に記念式典が開かれ、関係者がテープカットした後、記念号の乗客を出迎える。岩手県大槌町の中学2年で歌手の臼澤みさきさん(13)が一日駅長を務め、駅前の滝の広場でライブも行う。
新幹線開業に伴って新駅として誕生した白石蔵王駅でも、記念式典が開かれる。地元白石市の風間康静市長らが甲冑(かっちゅう)姿で登場。一日駅長の高校生らとテープカットし、同駅に停車するMaxやまびこ号の出発を見届ける。
このほか新白河、郡山、福島、仙台、古川、一ノ関、北上の東北7駅でも式典や写真展、記念駅弁まつりなどが行われる。開業当時の停車13駅の記念入場券セット(1810円)は各駅で23日午前9時に発売する。
東北新幹線は71年に着工した。大宮-盛岡間開業後、南は85年に上野、91年に東京まで乗り入れ、北は2002年に八戸まで延伸。10年12月に東京-新青森間674.9キロの全線開業が実現した。