東北新生産学官結束を 「国連デー」東北大でシンポ

 「東日本大震災からの復興、そして新生~東北から世界へ」をテーマにしたシンポジウム「国連デー@東北大」が24日、仙台市青葉区の東北大百周年記念会館・川内萩ホールで開かれた。
 シンポジウムは、東北大が今月5日、国連をサポートする協定(アカデミック・インパクト)に署名したのを記念して開催され、約700人が出席した。2部構成で、前半では大学の研究者や企業代表者らが実践報告と提言を行った。
 田中泰雄神戸大都市安全研究センター長は、今回の震災では復興に格差が出る可能性があると指摘。「自治体間で情報を共有するネットワーク型の拠点の構築が必要だ」と訴えた。
 関東自動車工業の服部哲夫社長は「自動車製造は、地元産学官との協力が欠かせない」と東北での車作りのあり方を語った。
 後半では国連開発計画(UNDP)親善大使の女優紺野美沙子さん、宮城県女川町の安住宣孝町長らによるパネル討論があり、被災自治体への支援などを話し合った。

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