東北桜の名所20ヵ所追加 HPでルート紹介

東北地方の桜の名所に観光客を呼び込み、東日本大震災の被災地の復興を支援している「東北・夢の桜街道推進協議会」が設立から4年目の春を迎えた。四国霊 場にちなみ「札所」に選んだ88カ所の名所にことしは20カ所を追加。ホームページ(HP)では、タブレット端末などで利用できるナビゲーションシステム を提供している。
協議会は元日銀山形事務所長で青梅信用金庫(東京)特別アドバイザーの宮坂不二生さんらが中心となって2011年12月に設立。事務局は青梅信金に置き、現在は東北6県や省庁の出先機関のほか、全国信用金庫協会、鉄道・航空会社などが参加している。
88カ所を巡り一定のスタンプを集めて応募すると、抽選で記念品がもらえるスタンプラリーを13年4月からスタート。地元の要望を受け、震災後にアクセス が難しかった地域などの名所20カ所を新たに加え、計108カ所となった。煩悩を取り除く除夜の鐘の回数をイメージしたという。
ナビシステムは富士通が開発。HPで行きたい場所を選ぶと最適なルートのほか、近隣の観光地や地元の銘菓などを表示する。今後、スマートフォンでも見やすいように改良する予定だ。
宮坂さんは「残念ながら記憶の風化が進んでいる。東北への花見の旅でエールを送ろう」と呼び掛ける。
連絡先は協議会事務局0428(24)5632。

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