東北産ホップでビール仕込み 10月発売

東北産ホップを使ったサッポロビール「サッポロ生ビール黒ラベル東北ホップ100%」と、キリンビール「一番搾り とれたてホップ生ビール」の仕込みが、それぞれの仙台工場で始まった。いずれも10月に数量限定で発売する。
サッポロビールは8日、宮城県名取市の仙台工場でホップ投入式を行った。二渡整工場長や岩手県北ホップ農協(岩手県二戸市)の長井重男組合長らが出席。乾燥・粉砕したペレット状のホップを、麦汁の入った釜に投入した。
ホップは、青森県田子町と三戸町、岩手県軽米町と岩手町の契約農家が栽培した計約1300キロを使用する。二渡工場長は「東北ホップは華やかな香りが特徴。通常の黒ラベルと飲み比べてほしい」と話した。
10月20日から、東北6県限定で約6万7000ケース(大瓶換算、1ケース20本)を販売する。
キリンビールは9日、仙台市宮城野区の仙台工場で初仕込み式を実施。柴田実工場長や岩手県遠野市の本田敏秋市長、遠野ホップ農協の佐々木悦男組合長らが出席し、現地で収穫後すぐ凍結・粉砕したホップ計350キロを一すくいずつ麦汁の釜に加えた。
柴田工場長は「生のまま冷凍し粉砕することで、遠野産ホップのみずみずしい香りが引き立つ。ぜひ食卓で味わってほしい」とアピール。仙台のほか横浜や名古屋など全国8工場で約67万ケース(大瓶換算、1ケース20本)を製造し、10月27日から全国で販売する。

タイトルとURLをコピーしました