イオンは30日、東北で直接仕入れた魚介類や果物など食材のギフトを全国で販売することを明らかにした。店舗の全国的なネットワークを生かし、震災で打撃を受けた岩手、宮城、福島の3県を中心とした企業や生産者を支援する。
東京電力福島第1原発事故で広がった放射性物質の関連では、イオンが独自に、コメや生鮮食品の検査をしており、安心して購入してもらえるという。
8月1日から全国のイオン、マックスバリュの計約1280店や、インターネットの通販サイトで「2012東北応援 旬のお取り寄せ」として受け付けを始め、9~11月の間に配達する。
9月に届ける商品は、岩手、宮城のサンマや福島のナシなどで、10月は宮城のカツオや青森のサバ棒ずし、11月は宮城のカキや秋田のきりたんぽ鍋セットなどとなっている。計34品目、価格は2800~3800円。
イオンは「東北が復興するまで継続的な取り組みが必要」としており、消費者の反応を見ながら12月以降分の販売を検討する。
イオンはこれまで、養殖を再開した宮城のギンザケや福島の小名浜港で水揚げされたカツオなどの東北産品を販売してきた。