仙台市は18日、青葉区の勾当台公園にある東北の魅力を発信する仮設拠点施設「ライブラリーパーク」について、隣接するグリーンハウス勾当台に後継施設を常設する方針を明らかにした。東北の食のアンテナショップと位置付け、来年夏の開設を目指す。
グリーンハウスは築30年の鉄筋コンクリート平屋で、公衆トイレを除く床面積は約120平方メートル。東北の食材を使用するカフェやレストランを核に、特産物の展示販売、ワークショップの開催など各地の情報発信を担う。オープンテラスを整備し、定禅寺通と一体化したにぎわい創出や子育て世代の利用を狙う。
来年3月に運営事業者を公募する予定。市が空調設備などを改修した上で引き渡し、8月の仙台七夕まつりの前までにオープンする。事業費は2000万~2500万円を見込む。
グリーンハウスに現在入居する市公園緑地協会の園芸相談施設「緑の相談所」は来年3月末までに泉区の七北田公園都市緑化ホールに移転、統合する。
ライブラリーパークは木造平屋の約60平方メートルで、今年3月~来年1月の暫定施設。軽食の提供、特産物の展示販売などを行う。情報発信スペースは東北の26自治体が活用した。
天野元・文化観光局長は18日の市議会12月定例会一般質問で「ライブラリーパークは東北の各自治体から評価を頂いている。引き続き、東北の食材などの魅力を発信したい」と強調した。