東北経済産業局は2016年の東北経済・産業の十大ニュースを発表した。1位には今年3月の北海道新幹線開業を選出。岩手県に甚大な被害をもたらした台風10号が2位、仙台空港の民営化が3位に入った。
1位の選定理由には、東北と北海道が高速鉄道でつながり、新たな経済圏、観光圏の発展が期待されることなどを挙げた。
台風10号は8月末に発生。岩手県岩泉町や久慈、宮古両市などで死者・行方不明者が20人を超え、被害総額は1450億円超に上った。7月の仙台空港の民営化は国管理空港として全国初のケース。東北の食材の輸出や交流人口の拡大への期待が票を集めた。
4位はJR仙台駅周辺で相次いだ大型商業施設のオープン。3月にエスパル仙台東館、7月に仙台パルコ2が開業し、仙台市地下鉄東西線効果との相乗効果で、市中心部の人の流れの変化に注目が集まった。
東日本大震災からの復興関連では、JR常磐線の運行再開が5位。小高-原ノ町間が7月、相馬-浜吉田間が12月に復旧し、小高-仙台間が約5年9カ月ぶりにつながった。
陸前高田市の大型複合施設や宮城県南三陸町の観光交流拠点施設など津波被災地での商業施設の着工(7位)、原発事故に伴う福島県内での避難指示解除の進展(10位)が入った。
十大ニュースは41項目の候補に対し、職員156人が投票して決めた。
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