東北薬科大病院が開院 仙台

 東北薬科大が東北厚生年金病院(仙台市宮城野区)を取得する形で新設した「東北薬科大学病院」が1日、開院した。薬科の単科大が所有する全国初の総合病院で、医療施設は同大の学生の臨床実習でも使われる。
 関係者約50人が出席した式典では、同大の高柳元明理事長と田林晄一病院長が正面玄関前に設置した銘板から布を外し、門出を祝った。
 高柳理事長は「医療現場と薬学教育が融合した新病院に多くの期待が寄せられている。より良い病院にしたい」とあいさつ。田林病院長は「薬剤師が臨床に参画することで、相乗効果が生まれる。地域医療の向上につなげたい」と述べた。
 診療科22、病床数466床で、仙台市内5番目の規模。急性期対応型の総合的医療を提供する。県の災害拠点病院やがん診療連携拠点病院に指定されている。
 同大は昨年12月、東北厚生年金病院を所有する厚労省所管の独立行政法人と土地建物の売買契約を結んだ。契約額は7億7330万円。病院職員はこれまでと同じ雇用条件で引き継いだ。

タイトルとURLをコピーしました