東北観光今が「旬」 JTB4~6月に大型キャンペーン

JTBグループは、東北新幹線の全線開業を機に、東北への誘客を強化する。4~6月に大型観光キャンペーン「日本の旬・東北」を企画。桜や温泉を楽しむバスツアー、ローカル鉄道やタクシーと連携したプランなど多彩な商品を発売した。26日にはJR上野駅で、東北のホテルや旅館の関係者らとともにPRイベントを展開し、東北観光の魅力をアピールする。
 JR東日本の大型観光宣伝「青森デスティネーションキャンペーン(DC)」(4~7月)とも重なることから、JTBは「相乗効果が図れる」と期待。グループが期間中に扱う東北での宿泊者数の目標を前年同期比7.3%増の約48万人に設定した。
 旅行商品のうち「北東北桜回廊バスツアー」は北上市展勝地公園や角館、弘前城など桜の名勝を巡る。駅と観光地を結ぶ2次交通機関と連携した商品では「山形鉄道フラワー長井線と貸し切りタクシー」や「津軽鉄道と太宰治 ゆかりの地めぐり」などを提供する。
 宿泊申込者向けに無料オプションサービスも用意した。青森県の白神山地と奥入瀬渓流、岩手県の平泉、山形県の山寺などでガイドの説明を受けながら散策を楽しめる。1人7000円以上の宿泊申込者にはガイドブック「まるごと東北パスポート」を贈る。松島の遊覧船が無料になるといった特典が付く。
 26日の上野駅のイベントでは、関係者約100人が駅利用客らにパンフレット約1万部を配り、男鹿なまはげ太鼓など郷土芸能も披露する。25日には、首都圏で実際に商品を扱うJTBグループの販売店など向けに商品説明会を開催。三村申吾青森県知事らが東北を紹介し、地元の熱意を伝える。
 東北新幹線には3月5日、新型車両「はやぶさ」が導入される。JTB東北は「より近くなった東北を知ってもらい、訪れる観光客の拡大につなげたい」と意気込む。
 JTBの「日本の旬」は年2回、全国で1地域を対象に実施する。東北では2008年10月~09年3月以来、3回目。

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