東北観光型「MaaS」再スタート ウィズコロナのサービス充実図る

JR東日本仙台支社は今月、4~9月に東北6県の大型観光プロモーション「東北ディスティネーションキャンペーン(DC)」で展開したウェブサービス「TOHOKU MaaS(マース)」を再スタートさせた。DC自体は新型コロナウイルス禍で誘客効果を上げられなかったが、来年度以降の継続も視野に「ウィズコロナ」のサービス充実を図る。

 MaaSは交通手段や観光施設などの検索や予約、決済をスマートフォン上で継ぎ目なくできるサービス。今回は来年3月末まで、DC期間中と同様に6県8エリアで展開する。

 旅行のプランニングや乗り合い交通サービスの予約・決済、観光施設入場券、飲食店などで利用可能な電子チケット(1枚500円)といった機能が使える。取り扱うチケットは順次増やすという。

 さらに一関エリアでは、自由に乗降地点を設定できるフルデマンド方式の乗り合い交通サービス「よぶのる一関」を展開。事前に日時や乗降場所などを電話で伝えると、出発地から目的地まで利用者の希望に応じて送迎する。観光客だけでなく地元の人々が日々の生活でも使えるサービスとして定着を図る。

 担当者は「(暮らしに役立てる)社会実装に向け、来年度の継続も検討している。多くの利用客に東北を巡ってもらい、観光地をはじめ地域の活性化につながってほしい」と話す。

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