東北自動車道の長者原スマートインターチェンジ(IC)が、20日午前6時から24時間通行可能となる。
同ICは、古川ICから5.9キロ北、築館ICから10.2キロ南の長者原サービスエリア(SA)にある。ETC(自動料金収受システム)搭載車専用のICとして、2006年10月以来、午前6時~午後10時の16時間限定で運用されてきた。
長者原ICを通行する車両は13年度、上下線合わせて、当初見込みの2倍に上る1日平均1200台に達した。ICがある大崎市北部だけでなく、栗原市南部の企業や住民から「深夜も利用したい」との要望が寄せられ、東日本高速道路と大崎市、国交省は24時間化を検討していた。
同市都市計画課は「重症患者を大崎市民病院に搬送する時間が短縮できる。上り線のSAからはラムサール条約登録湿地の化女沼を一望でき、夜明けとともに水鳥が飛び立つ様子を観察できる」と、福祉や観光への効果も期待している。