仙台国税局は、東北6県の日本酒やワイン、ビール、ウイスキーなどの酒類製造場をまとめた「東北酒蔵マップ」を作製した。「清酒編」と「果実酒・ビール・ウイスキーなど編」があり、それぞれ東北6県版と各県版を用意した。各県版には、新たに各酒蔵での売店の有無や対応可能な外国語も掲載。国税庁ホームページで公開している。
2013年版から作製しており、21年11月1日現在の情報をまとめた。清酒編の東北6県版は、本県52製造場を含む232製造場の名称、所在市町村、代表銘柄を紹介。地図には鉄道や幹線道路と合わせて各酒蔵の場所を記載しているため位置を把握しやすく、車や公共交通機関で酒蔵巡りをする際に便利だ。各県版は酒蔵見学の可否や電話番号を加えている。
果実酒・ビール・ウイスキーなど編も同様の構成。ワイン、焼酎、ウイスキー、どぶろくなど県内の34製造場を含む174製造場を紹介している。
本県は16年に県産清酒、21年6月に県産ワインが、ともに国税庁による「山形」の地理的表示(GI)指定を受けており、東北のマップにもそのマークが記載され、目を引く。本県の製造場数は、清酒が福島の68に次いで多く、果実酒などは岩手の41に次いで多い。
マップは日本語のほか、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語版があり、各酒蔵を訪れた際に対応可能な外国語も表記している。県内では清酒、果実酒などでそれぞれ7カ所、英語などで対応可能な製造所がある。仙台国税局の担当者は「観光施設などにも掲示し、酒蔵ツーリズムの推進、その先の地域活性化につなげてほしい」と話している。