東北電、741円値上がり 10月分料金 補助額半減が影響

東北電力は30日、輸入燃料価格の変動を反映させる燃料費調整制度に基づく10月分の電気料金を発表した。燃料価格が8カ月連続で低下したが、国の電気料金抑制策の補助額が半減するため、家庭向け規制料金は標準家庭(契約電流30アンペア、使用電力量260キロワット時)で7641円、自由料金は7586円で、ともに前月より741円高くなる。

 電気料金の推移はグラフの通り。規制料金、自由料金とも1キロワット時当たり7円(標準家庭で月1820円)を引き下げる国の電気料金抑制策が2月分から適用されていたが、10月分は1キロワット時当たり3・5円(同910円)に半減する。東北電は6月から規制料金を1キロワット時当たり平均25・47%、自由料金を平均3・53%値上げしている。

 10月分の料金に反映される5~7月の平均燃料価格は1キロリットル当たり5万2500円で、9月分から3300円下がった。ピーク時の2月分は9万3900円で下落幅は4割を超える。

 国の電気料金抑制策は10月分で終了する予定だったが、政府・与党は延長する方向で調整に入っており、現時点では先行きが不透明だ。

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