東北電力、販売電力量27.3%減 震災影響、下げ幅最大

 東北電力宮城支店がまとめた本年度上半期(4~9月)の県内の電力需給実績によると、販売電力量は前年同期比27.3%減の55億8100万キロワット時となった。下げ幅は2009年度上半期の6.7%を上回って過去最大。東日本大震災で企業生産が低下したことなどが影響した。
 工場向けなど大口電力は前年同期比41.7%減の12億7500万キロワット時。主要7業種の全てで前年同期を下回り、下げ幅は鉄鋼78.8%、紙・パルプ74.7%、化学47.6%などとなった。
 家庭向けの電灯は16.7%減の20億2600万キロワット時。猛暑だった昨夏に比べ冷房需要が落ち込んだ上、津波による家屋流失や、電力不足懸念を受けた夏場の節電の取り組みが減少要因となった。
 9月の販売電力量は10億4800万キロワット時で、前年同月比21.7%のマイナス。大口電力は29.7%減の2億6100万キロワット時、電灯は14.5%減の3億5300万キロワット時となった。

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