東北電5月106円値上げ 96年以降最高

東北電力は30日、基本料金に上乗せされる再生可能エネルギー発電促進賦課金の増額改定を受け、5月分の電気料金を引き上げると発表した。標準家庭(契約電流30アンペア、使用電力量280キロワット時)で4月分より106円高い7971円となる。値上がりは2カ月ぶり。
 輸入燃料の価格変動を反映させる燃料費調整制度を導入した1996年1月以降、2014年6月の7915円を上回り最も高い水準となった。
 原油価格の下落に伴い、料金に上乗せされる燃料費調整額は前月の515円から389円に2カ月連続で低下。一方で太陽光発電などの拡大を受け、政府は固定価格買い取り制度に基づく再生エネ賦課金を5月分以降、1キロワット時当たり0.75円から1.58円に増額。標準家庭では232円アップの442円となった。
 燃料費調整額の算定基準となる14年12月~15年2月の火力発電用燃料の平均価格は原油、液化天然ガス(LNG)、石炭がいずれも下がり、下落幅はそれぞれ14.46%、4.15%、1.21%だった。

タイトルとURLをコピーしました