東北2ヵ月連続好況 5月・街角景気

東北活性化研究センターは8日、新潟を含む東北7県の5月の景気ウオッチャー調査結果をまとめた。街角の景気実感を3カ月前と比較した現状判断指数(DI)は前月比0.3ポイント減の51.4で、好不況を判断する目安の50を2カ月連続で上回った。
現状DIの動向別は、家計動向がコンビニエンスストアや都市型ホテルが好調で前月比1.4ポイント増の53.0、企業動向は製造業が不振で前月比マイナス6.6ポイントの46.4だった。
ウオッチャーは「コーヒーやドーナツなどの商品がけん引している」(コンビニ)「売上高が前年比110~113%になっている」(高級レストラン)など小 売り、飲食業者を中心に改善に言及。「受注は横ばいか減少」(機械器具製造業)「大型連休後、仕事が止まっている」(出版・印刷業)との意見もあった。
2~3カ月先の見通しを示す先行きDIは前月比1.4ポイント増の52.0で、4カ月連続で50を超えた。「プレミアム付き商品券に期待」(商店街)との声がある一方、「5、6月の予約状況をみると、やや悪くなる」(一般レストラン)とのコメントもあった。
センターは「昨年11月を底に穏やかな回復基調が続いている。先行きも回復が期待できる」と分析した。
内閣府実施の東北分の調査をセンターが担当。小売業者などの210人のうち208人から回答を得た。

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