東日本大震災の被災地の復興を願い、第68回国民体育大会の総合開会式会場近くの競技場(東京都調布市)で28日夜、東北6県の伝統的な夏祭りを再現するイベント「復興祈願 東北六大祭り in 東京」があり、約6500人の観客が祭りの雰囲気を楽しんだ。
6県の祭りは青森ねぶた祭、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、秋田竿灯(かんとう)まつり、山形花笠まつり、福島わらじまつりで、東京国体の実行委員会が主催した。
秋の訪れを告げるひんやりした風がそよぐ中、長さ12メートル、重さ50キロの竿灯を力強く立ち上げてスタート。東北各県から駆け付けた踊り手や都内の同好会メンバーら約400人がおはやしに乗って練り歩くと、観客席から歓声と拍手が湧いた。
夫婦で来ていた東京都日野市の内装業橋本昌利さん(68)は「どれも見たことがなかったので楽しめた。被災地支援にもなるので、機会があれば妻と行ってみたい」と感激した様子だった。