東北6県の製菓会社、詰め合わせ菓子開発 復興の願い込める

東北各県に本社や工場がある6製菓会社が共同開発した菓子を詰め合わせた商品「みちのく州」が11日、発売される。コンセプトは「東北は一つ」。東日本大震災からの復興を進める東北を元気にしようとの願いが込められている。
 開発したのは「東北6県菓子創造グループ」。青森県弘前市のラグノオささき、岩手県釜石市のグランバー釜石工場、宮城県名取市の壽三色最中本舗、秋田県湯沢市のくらた、山形県上山市の杵屋本店、福島県郡山市の柏屋で組織する。
 詰め合わせは、ラグノオささきが震災の復興支援として、「菓子製造会社がまとまって商品を作り、再生へ一丸となっている東北を表そう」と企画した。昨年6月、付き合いのある社に呼び掛けてグループを結成し、商品開発を開始。試作を重ね、それぞれの地域性などを出した和菓子や洋菓子を作り上げた。
 「ほたてパイ」「仙台MISOさぶれ」「あきたこまちくらんち」「ラフランス饅頭(まんじゅう)」は青森、宮城、秋田、山形各県の名産、特産品を使用して製作。岩手はバター風味の「めんこいラスク」、福島はチョコレートと小豆などを組み合わせた「ショコラ・ショコラ」と、独創的な菓子に仕上げた。
 グループ事務局ラグノオささきの矢田千穂美さんは「6社が復興を願い作った。味わいを楽しみ、東北の魅力を感じてほしい」と話している。
 詰め合わせは1500円、ばら売りは1箱250円(いずれも税込み)。6社の店舗やオンラインショップで販売する。連絡先はグループ事務局ラグノオささき(0120)556322。

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