東日本高速道路東北支社(仙台市)は土日などの東北6県の高速道路を定額で乗り放題にする「東北観光フリーパス」を発売した。好評だった昨年に続く第2弾。価格は前回より引き上げ、連続2日間だった1回の利用日数を最大3日に増やした。東北発着で5万件の利用を見込む。東北支社は「東日本大震災からの東北復興に協力したい」と話す。
利用できるのは、自動料金収受システム(ETC)を搭載した普通車と軽自動車。対象期間は2月8日~7月1日の金、土、日、月曜、祝日が基本。申し込み1回につき、連続2日もしくは3日使える。東北発着、首都圏発着、北関東発着の3プラン。東北内は何度でも乗り降りできる。
価格は東北発着の普通車向けが2日間利用5000円、3日間6000円。首都圏と北関東発着は3日間のみで、それぞれ1万円、8500円。
東北発着では2日間で440キロ以上、3日間で560キロ以上走ると通常の休日割引料金より安い。例えば東北自動車道仙台宮城インターチェンジ(IC)発で北に向かった場合、それぞれ安代IC、小坂IC間を往復する距離に相当する。
昨年4~10月に販売した「観光支援パス」は東北発着と首都圏発着の2プランで、東北発着の普通車向け価格は3500円だった。利用は東北発着で8万1600件あり、事前予想6100件の13倍にも達した。
反対に首都圏発着は3200件と少なく、今回は出発できるICの範囲を広げ、北関東発着も設け、東北へのドライブ旅行拡大を促す。
利用は事前申し込みが必要。同社のホームページや携帯電話サイト、東北の各料金所事務室で、ETCカード番号や車種、利用日を登録する。利用すると料金が徴収され、利用しないとキャンセル扱いになる。