東北7月の百貨店売上高7.4%増 生活再建関連好調続く

 東北百貨店協会がまとめた7月の東北の百貨店売上高(11社20店)は187億4300万円で、前年同月を7.4%上回った。震災を受け、衣料をはじめ生活再建関連商品の販売が好調さを維持し、3カ月連続の前年同月比プラスとなった。
 東北全体の品目別売上高と前年同月比増減率は表の通り。主力の衣料品は3カ月連続で前年を超えた。婦人服をはじめ、クールビズ関連の紳士服などが売れた。
 一部店舗では呉服が回復し、貴金属も前月よりさらに売り上げを伸ばした。協会は「婚礼需要に加えて震災関連の保険金支給などによる一時所得も、消費を押し上げた」と分析している。
 食料品も3カ月連続で前年同月を上回ったものの、増加幅は前月の12.8%増から6.0ポイント縮小した。国の暫定基準値を超える放射性セシウムを含む牛肉が市場に流通したことなどが響いたとみられる。
 地域別では仙台市内の3社3店の合計売上高が91億5300万円で、前年同月より9.1%増えた。それ以外の8社17店の合計売上高は5.8%増。
 協会は「全体の伸びはやや緩やかになったが、一部の聞き取りでは8月も堅調に推移している。秋冬物商戦の開始もあり、好調さは年末ごろまで続くのではないか」とみている。

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