国土交通省がまとめた東北の9月の新設住宅着工戸数は、前年同月比18.9%増の5744戸だった。前年超えは21カ月連続。東日本大震災の津波被害が大きかった沿岸部での持ち家が好調だった。
県別の着工戸数は表の通り。岩手県宮古、釜石、いわき各市で持ち家の伸びが目立った。宮城は持ち家が7.7%減少する一方、仙台市内を中心に貸家が約2.2倍に増えた。
東北全体の住宅種類別戸数は、持ち家が前年同月比8.7%増の3189戸、貸家は52.4%増の2025戸だった。分譲は6.6%減の507戸で、うち一戸建ては423戸、マンションは岩手の74戸だった。
住宅金融支援機構東北支店は「冬季は雪による工事減が予想されるが、復興需要の下支えもあって大きく落ち込むことはない」と予想している。