東大、「第六感」つくれた 磁気使いラットが方角判別

 視覚と聴覚、嗅覚、味覚、触覚という五感に加え、東西南北が分かる新たな「磁気感覚」をラットに持たせる実験に成功したと、東京大の池谷裕二教授(神経科学)と大学院生の乗本裕明さんが2日付の米科学誌カレントバイオロジーに発表した。

池谷さんらは、地磁気を感知し、向いている方角に応じて脳の特定の場所に電気刺激を与えるチップを開発。目を見えなくしたラットの脳にこのチップを埋め込み、迷路の中にあるえさを取りに行かせる課題を与えた。

すると、ラットはわずか2日の訓練で、目の見えるラットと同じくらい素早くえさの位置を把握し、道を間違えずにたどり着けるようになった。

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