知識や教養を得られるだけでなく、人脈を形成する上でも重要な大学。高年収者たちは、自分の子どもをどんな大学に通わせたいと思っているのだろうか。
ビズリーチの調査によると、年収750万円以上のビジネスパーソンに「息子・娘がいるとして、子どもを入れたい大学はどこですか?」と尋ねたところ、トップは米国の「ハーバード大学」だった。選んだ理由では「生徒・教員とも世界のトップクラスが集まる環境下で切磋琢磨することで、真にグローバル人材となる」「授業だけでなく卒業生同志のネットワークが素晴らしく、世界の一流とグローバルな人脈形成ができる」などが挙がった。
2位は「やはり日本の大学の頂点であり、東大での人脈は将来財産となる。潤沢な研究費と教育環境がある」「まずは日本の最高峰で一流の教育環境で勉強してから、大学院は世界でチャレンジすべき」という声があった「東京大学」、3位は「ビジネス界に多大な影響力を持つ経営者を輩出している。卒業生のネットワークがある。ブランド力がある」という声があった慶應義塾大学だった。
全体的に海外志向が目立っており、上位20校のうち半数以上の11校が海外の大学だった。米国以外の大学も多くランクインしており、英国の「オックスフォード大学」が10位、「ケンブリッジ大学」が14位に入ったほか、アジアでも「シンガポール国立大学」が18位、「北京大学」が20位にランクインした。
ビズリーチの南壮一郎氏は「もはや国内成長が見込めない中、企業は海外に目を向けざるを得なくなっている。また多くの企業は、アジアなど急成長中の国への投資を積極化している。そのため、自分の子どもには、海外の大学で世界トップレベルの教育を受け、同時に、世界中から集まった一流の人材との交流を通して、将来グローバルに活躍できる人材に育ってほしいという思いが強いようだ」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象はビズリーチ会員のビジネスパーソン(平均年収1138万円)739人。調査期間は1月31日から2月6日。【Business Media 誠】