◇議会委に報告
県は21日、国の基準がない芝生の空間放射線量について、1センチ離れた地点で1時間当たり0・19マイクロシーベルト以下とする独自の許容基準値を設定した。学校や保育園などはより厳しい同0・12マイクロシーベルト以下。茨城県産の芝生から相次いで県の通常レベルの上限0・086マイクロシーベルトを超す放射線量が検出されたことを受けた措置。
県環境管理課が同日、県議会福祉環境委員会で報告した。国際放射線防護委員会が勧告する、平常時の線量限度の年間1ミリシーベルト以下となるように設定した。国の基準ができるまで当面の運用基準とする。基準を超える芝生があった場合は、立ち入り制限や除去、人の立ち入らない場所での保管などを求める。【野原寛史】