東松島・月浜海水浴場は日曜限定 離島以外で初の再開

 宮城県東松島市月浜地区の住民有志は19日、月浜海水浴場実行委員会を設立し、今夏の海水浴場開設を決めた。東日本大震災後、県内で離島以外の海水浴場が再開するのは初めて。復興事業などに配慮し、開設日は日曜日に限定する。
 防災集団移転促進事業の造成工事などが行われているため工事に影響が出ないよう、作業が休みとなる日曜日のみとした。開設日は7月21日~8月25日のうち6日間で、時間は午前9時から午後3時まで。それ以外は遊泳禁止とする。
 利用客向けに500台分以上の駐車場を用意するほか、プレハブの更衣室と仮設トイレを設置する。災害に備え、付近の高台に避難場所を確保。利用者には運営協力金として車1台につき600円を求め、火気使用も禁止する。
 実行委は今後、海岸と海底の清掃、監視台や誘導看板の製作、監視員の募集など海水浴場運営の準備を進める。
 実行委員長を務める月浜行政区の小野源次郎区長(67)は「復興のブレーキにならないよう開設日を制限した。海水浴場が復興の活力になればいい」と話した。

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