東松島市、被災写真の返却促進 10月めどに閲覧端末公開へ

東松島市は、東日本大震災の津波で流され震災拾得物として保管する写真をデジタルデータ化し、パソコンで閲覧できるシステムを構築する。住民が手軽に探せる仕組みを整え、膨大な写真の返却を目指す。
 被災地域で回収され、旧大塩市民センターで保管中の写真は約6万枚とみられる。データ化はスキャナーで読み込み、番号を付けてパソコンで管理する。
 データを保存したパソコンは市内8カ所の市民センターなどに設置する。閲覧した住民が番号を指定して申し出れば、確認の上で写真を引き渡す。返却日は月1回程度設ける方針。
 システム構築は富士通の東日本復興・新生支援本部が協力。8月から作業に取り掛かり、10月ごろをめどに公開する。市は市社会福祉協議会を通じてボランティアスタッフを募集している。
 支援本部の内藤和博シニアマネジャーは「一枚でも多くの写真を被災者の手元に返せるよう、使いやすい仕組みをつくりたい」と話した。
 市は27、28日、旧大塩市民センターで保管する震災拾得物を公開する。時間は午前10時~午後3時。連絡先は市防災課危機対策班0225(82)1111内線1164。

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