東華の存在、後世に 同志社創立の新島襄が校長 仙台 

同志社英学校(現同志社大)創立者の新島襄が校長を務めた東華学校の存在を後世に伝える「東華学校遺址(いし)碑前祭」が8日、仙台市若林区の日本たばこ産業(JT)仙台支店前であった。同大OBらが初めて企画した。
 同志社校友会県支部会員や学校法人同志社の大谷実総長ら約70人が出席。教育理念を表す「SEEK TRUTH AND DO GOOD」(真理を求め善をなせ)の文字が刻まれた碑に献花した。
 県支部長の富田秀夫さん(71)は式辞で「仙台一高、仙台二華高へと続く東華学校の存在を後世に伝え続けたい」と述べた。OBらは毎年6月土曜日、碑前祭を開く方針。
 東華学校は1886年、宮城英学校として開校し、87年に東華学校に改称。新島襄は同年に校長に就き、同6月の開校式には八重夫人も出席した。遺址碑は閉校から40年後の1932年、卒業生らが建て、JT仙台支店の敷地の一部売却などに伴い、約300メートル南東の現在地に移された。

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