東西線「一番町駅」直結の再開発ビル 13年度冬オープンへ

2015年度開業予定の仙台市地下鉄東西線「一番町駅(仮称)」周辺の地権者らでつくる一番町二丁目四番地区市街地再開発組合は15日、駅出入り口に直結する「商住一体型」複合ビルの概要を発表した。13年度冬の完成、オープンを目指し、今月着工した。
 複合ビルは、サンモール一番町商店街入り口の青葉通に面した角地に建てられる。地下1階、地上22階(高さ81.9メートル)で、事業費は約45億円を見込む。
 1、2階は商業施設(延べ床面積1600平方メートル)、3階は医療・福祉サービスや子育て支援といった業務施設の入居をを想定。テナントは未定で、来年から誘致活動を行う。
 4階以上は分譲マンションで、1LDK~4LDKの118戸。最上階は4戸だけの「プレミアムフロア」とする。三井不動産レジデンシャルと野村不動産(ともに東京)が販売を担当し、来年春ごろにモデルルームをオープンする。
 制震構造を採用し、地下に備蓄倉庫にも使えるスペースを設ける。耐震性について、設計担当者は「構造解析を行った結果、東日本大震災クラスでも主要な構造部材に影響はない」としている。
 再開発組合の山下晴也理事長(54)は「東西線開業を商店街の活性化につなげようと、検討を重ねてきた。震災で、市の復興、発展のために頑張る決意を新たにした」と話している。

タイトルとURLをコピーしました