日本実業団陸上競技連合は28日、今冬から会場を宮城県に移す「第31回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会」の開催要項を発表した。12月18日午後0時10分にスタートし、コースは松島町中央公民館前から仙台市陸上競技場までの42.195キロ。6区間を設定した。
東日本大震災の影響で開催が危ぶまれたが、コース整備のめどが立った。松島、利府、塩釜、多賀城、仙台の5市町の国道45号などを走り、仙台市中心部では定禅寺通や東二番丁通を通る。
中継所は(1)塩釜市地域活動支援センター前(2)塩釜市水道部前(3)三和シヤッター工業・富士化学工業前(仙台市宮城野区)(4)聖和学園高前(若林区)(5)仙台二高前(青葉区)―の全5カ所。
東日本、中日本、西日本の各予選を突破した22チームが出場するほか、今回は震災復興祈念大会として特別枠を設定。予選で2時間30分を切ったチームも参加する。
県庁で記者会見した実業団陸連の大橋正昭会長は「被災者を元気づける熱戦が期待できる」と表明。村井嘉浩知事は「復興に向け頑張る宮城の様子を全国に発信したい」と述べた。
陸上長距離の元五輪代表で、仙台ハーフマラソン優勝の経験もある弘山晴美さんは「仙台で新しい歴史が始まることにわくわくしている」と語った。
大会には例年、五輪や世界選手権の代表らも出場する。これまで岐阜県で開催されてきた。
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