松島水族館跡地「松島離宮」起工式 国際的観光拠点に

松島町のマリンピア松島水族館跡地で30日、観光施設「宮城県 松島離宮」の起工式があった。日本三景・松島で滞在型観光と交流の拠点を目指す施設。東京五輪・パラリンピック前の2020年4月に飲食施設など海側の半分が先行オープンし、同9月末に全面開業する予定。
 起工式には事業主体の総合商社「丸山」(蔵王町)、県や町の関係者ら約60人が出席。佐藤義信社長と村井嘉浩知事、桜井公一町長がくわ入れし、工事の安全を祈った。
 村井知事は「待望の着工。松島エリアの新たな観光拠点として国内外に名をとどろかせてほしい」と期待した。佐藤社長は「東日本大震災を乗り越え、憩いの場だった水族館の思い出を大切に国際的な施設にしたい」と述べた。
 施設は木造一部鉄骨2階で延べ床面積約2470平方メートル。総事業費約17億円。地場産品を生かした飲食・物販店、地元文化財を展示する博物館、体験ゾーンなどが入る。通訳が常駐する観光案内所を設け、訪日外国人旅行者(インバウンド)対応も強化する。
 敷地面積は約6540平方メートルで、内陸側に松島湾をイメージした庭園兼イベントスペース、水遊びができる池などを整える。
 敷地は県の所有で、県が跡地利活用案を民間に公募して決定した。

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