松本「すべらない話」低迷はフジテレビが原因か

さる11日に放送されたダウンタウン松本人志(50)の人気バラエティー番組「土曜プレミアム『人志松本のすべらない話』10周年突入!MVS全員集合」(フジテレビ系)の視聴率が話題になっている。関東地区が12%台と低迷したのに対し、関西では20%を超えたのだ。
 2004年に始まった同番組。11日は歴代のMVS(最もすべらない話をした出演者に贈られる賞)を集めた豪華メンバーだったが、関東地区の視聴率は12・9%に終わった。
 かねて「人気に陰りが見える」などとネット上を中心にささやかれている松本。人気番組の「すべらない話」まで低迷となると「もう終わりか」との声も出そうだが、関西では20・5%という高い数字を残した。「今のバラエティーで20%を超えるのは至難の業。それを達成したのだから、松本の人気が落ちたとは言えない」とテレビ局関係者は話す。実は、同番組は「以前から関西の方が視聴率が高かった。ただ、こんなに差が付きはじめたのは2~3年前から」(同)だという。
 2010年12月放送の回では関西の21・8%に対し関東は18・9%、翌11年6月の放送も関西20・9%に対し関東は17・2%と、それほど差はなかったが、11年12月からは関西18・0%に対し関東は12・9%と目に見えて差が付きだした。
 11年といえば「フジの凋落が始まった」と言われる年。7年連続で維持した年間視聴率3冠王を日本テレビに明け渡した。12年以降は日テレだけでなくテレビ朝日の後塵を拝する。
「だから松本さんの人気が落ちたのではなく、フジ離れが進んだということ。そうじゃなきゃ、東西で8%も違いが出るわけがない」と言うのは制作会社スタッフ。続けて「制作会社関係者や放送作家などは、『同じ番組でもフジじゃなく日テレかテレ朝だったらもっと数字が取れた』とみんな言ってる」と明かす。
 その一因は視聴習慣の変化。「以前はテレビをつけたらまずフジを見たが、今は日テレかテレ朝を見る視聴者が多い。ザッピングでフジを見る人が激減している」と同スタッフは指摘した。

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