柔軟剤のにおいで体調不良 頭痛、せきの訴え急増 国民生活センター

洗濯した衣類を柔らかく仕上げる柔軟剤のにおいについて2008年度以降、全国の消費生活センターなどに寄せられた頭痛やせきといった体調不良を訴える相談が急増していることが、国民生活センターの20日までの調査で分かった。08年度から今年8月までに寄せられた相談187件のうち115件が体調不良に関する内容。08年度の3件から12年度は41件に増え、13年度も4~8月の5カ月間で27件に上るという。
 国民生活センターは00年代後半からにおいの強い海外製柔軟剤の人気が上がったのが原因とみている。相談者の74%は自身の購入ではなく隣家など他人が使った柔軟剤に関する訴えで、「柔軟剤を使って洗ったタオルで顔を拭いたらせきが止まらなくなった」「隣家の洗濯物のにおいがきつくて頭痛や吐き気を催し、窓を開けられない」など。
 同センターが実験したところ、においの強い柔軟剤を使った洗濯物は使わなかった場合に比べ、揮発性有機化合物の増え方が3・5~7倍も多かった。

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