格安スマホ「使っている」3割強

●仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 伊藤忠グループのリサーチ会社、マイボイスコム(東京都千代田区)は、8回目となる「格安スマホ」に関するインターネット調査を実施。その結果、格安スマホの利用者は全体の3割に上り、過去の調査と比べて増加傾向にあることが分かった。

 まず「格安スマホ・SIMカード」(以下格安スマホ)の利用状況を調べたところ、利用者は全体の3割強であることが分かった。

 利用者の内訳を見ると「スマートフォン端末(本体)と格安SIMカードを一緒に新しく購入」(18.1%)した人が最も多く、格安スマホ利用者の6割弱となった。次いで「格安SIMカードを購入し、所有スマートフォンのSIMカードを差し替える」(6.4%)、「格安SIMカードを購入し、端末は別に購入したSIMフリースマートフォンを利用」(4.9%)と回答した人が多かった。

主に利用している格安スマホ・SIMサービスは?

 次に「主に利用している格安スマホ・SIMサービス」を尋ねると、「ワイモバイル」(21.6%)が最も多かった。次いで「UQモバイル」(14.2%)、「OCNモバイルONE」(7.4%)、「マイネオ」(5.7%)と続いた。

格安スマホどこで購入した?

 「格安スマホの購入場所」について質問すると、「オンラインショップ」(46.4%)、「通信会社の店舗」(24.7%)、「家電量販店」(17.3%)という結果になった。10~20代男性や40代男性では、特に「オンラインショップ」の比率が高かった。

格安スマホを利用しない理由は?

 格安スマホを利用していない人に、その理由を聞いたところ「現在利用しているもので満足している」(51.3%)、「通信の安定性や速度に不安がある」「格安スマホを詳しく知らない」が各2割弱という結果になった。

格安スマホこれから利用したい?

 次いで「今後、格安スマホを利用したいと思うか」と尋ねると、「利用したいと考えている人」(「利用したい」25.6%、「まあ利用したい」13.6%)は合わせて4割弱となった。

 利用したいと考えている人は10~20代では5割強、70代男性や60~70代女性では各3割強と、年代による差が大きかった。また格安スマホ利用者の利用意向は8~9割強、非利用者では2割弱だった。さらにスマートフォンのみ利用している人では4割強、スマートフォン・携帯電話を併用している人では6割弱となっていた。

サービスを選ぶ時に重視することは?

 格安スマホの利用意向がある人に「格安スマホの会社・サービスを選ぶ際に重視する点」を聞くと、「月額利用料金」(85.2%)と回答した人が最も多かった。次いで「通信の安定性」(53.8%)、「データ通信容量」(39.8%)、「通信速度の速さ」(39.6%)と続いた。

利用したい理由・利用したくない理由

 最後に回答者から「格安スマホを利用したい理由」と、「利用したくない理由」に対する意見を聞いた。

 「格安スマホを利用したい理由」については「現在利用しているガラケーがいつまで利用できるか分からないので、利用できなくなったら格安スマホを利用すると思うので」(53歳女性)、「断然価格が安い上、速度や通話品質も大手の時と変わらないように思うから、今後も格安SIMを利用していきたい」(27歳女性)といった意見があった。

 「利用したくない理由」については「山や田舎に良く行くので通信の安定性が1番大事だから」(42歳女性)、「以前利用していたときは、時間帯によって通信速度が極めて遅くなった。それが改善されるなら利用を検討したい」(48歳男性)といったコメントが寄せられた。

 調査は3月1~5日、インターネット調査で実施。「MyVoice」のアンケートモニターを対象に、1万100人から回答を得た。

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