桜の名所として知られる柴田町の船岡城址公園と白石川沿いの桜並木を結ぶ歩道橋「しばた千桜橋」が完成し、開通式が29日、現地であった。桜の開花は4月初めの見込み。地元の家族連れは大きく膨らむつぼみを確認しながら、開花を待ち遠しそうに橋を渡った。
式典で滝口茂町長は「柴田の桜の魅力を全国にアピールするシンボルにしたい」とあいさつ。テープカットに続き、関係者が渡り初めをして眺めを楽しんだ。
千桜橋は2013年度着工で、円形のバルコニー部分を含め長さ87.3メートル、幅3メートル。14年度末時点での事業費は7億2500万円。名称は公募し、大河原町の金森裕汰君(12)の応募作が採用された。
船岡城址公園と白石川右岸の間にはJR東北線と県道が走り、行き来するには大河原駅近くの踏切や船岡駅に大きく遠回りする必要があった。千桜橋の完成で回遊性が向上し、花見客の増加が期待されている。
白石川側は現在、階段でしか下りられないため、新年度はスロープを整備。線路と県道の間には桜を植樹する。