桜まつり、大河原も中止 3年連続 感染防止「難しい」

白石川沿いの「一目千本桜」(宮城県大河原町、柴田町)を会場にした4月の「おおがわら桜まつり」を巡り、大河原町は21日、中止を決めた。中止は3年連続。当初は3年ぶりの開催を目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、町外から観光客が多数訪れる中での開催は感染防止の観点で厳しいと判断した。

 桜まつり実行委員会三役の斎清志町長と町商工会の桜井俊寛会長、町観光物産協会の佐藤敏徳会長による3者協議が町役場であり、中止を最終確認した。1月20日の実行委員会会合では開催方針が提案されていたが、一転して撤回となった。

 斎町長は「オミクロン株の感染拡大がピークを迎えていない状況下で開催は難しいとの意見で一致した。来年は一目千本桜の植樹100周年だけに、ぜひ開催したかったが、苦渋の決断となった」と説明した。

 町は3月中旬までに、桜開花時期の白石川河川敷の駐車場使用やトイレ設置の是非を最終決定する。昨年は駐車場などの使用を禁止した。

 例年、同時期に一目千本桜と船岡城址公園を会場に桜まつりを開いてきた隣の柴田町は既に中止を決めている。

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