桜名所に「天空カフェ」 美しい眺め、ゆったり満喫

宮城県柴田町の船岡城址公園山頂の売店を建て替え、「天空カフェ」と名付けるなどした町の観光施設整備事業の完成式典が17日、現地であった。事業は、4月の桜まつりなどで多くの観光客を呼び込むための環境整備が狙い。

従来の売店は飲食物を販売するカウンターがあっただけだったが、店内で窓から町並みを見下ろしたり、季節の花々を眺めたりしながら飲食できるようになった。店の周りには石畳を敷き、景観を整えた。天空カフェはイベントの開催時のみ営業する。
スロープカーの山頂駅から船岡平和観音像までの歩道は、緩やかな勾配のバリアフリー対応にした。町観光物産交流館「さくらの里」は団体客を受け入れるため増築した。
共に現在の公園の敷地に館を構えていた仙台藩家臣の原田甲斐と柴田外記(げき)の供養塔は、園内の遊歩道のメインルートから外れた場所にあったのを観音像近くに移した。
式典には町の観光関係者ら約130人が出席。テープカットをした後、滝口茂町長は「公園に新たな魅力が加わった。皆さんの応援で素晴らしい観光地になりつつある」と喜んだ。
公園を会場にした桜まつりは4月5~22日に開かれる。昨年のまつりには国内外から約25万人が訪れた。

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