森山未來、ピエール瀧の逮捕翌日に大河撮影で『Shangri‐La』熱唱…現場凍りつく

3月13日、テレビや新聞の報道で世間に激震が走った。ミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者が、麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたのだ。

「ストレス解消のためにやった、20代からコカインや大麻を使っていた、などと常習性を匂わせるような供述をしているといいます」(スポーツ紙記者)

 今回の事件で頭を悩ませているテレビ局や映画の配給会社は多い。特に痛手を負っているのが大河ドラマ『いだてん~東京オリンピック噺~』を放送しているNHKだという。瀧容疑者は、主人公のマラソン選手・金栗四三を支える足袋店の店主という重要な役どころを演じていたからだ。

 NHKは、3月17日以降に放送される3話分に関しては、彼の出演シーンはないとしている。でも、実際はというと、

「数分程度出演したシーンがあり、急ピッチで編集し直しています。代役はとにかく時間がなかったので、脚本の宮藤官九郎さんと仕事をし慣れている三宅弘城さんに決まりました」(制作会社関係者)

 そんな混乱の中でも収録は続いているのだが、ピリつく現場の中で、美濃部孝蔵を演じる森山未來はとってもマイペース。

「森山さんは今回、宮藤さんの指名でキャスティングされました。現在は個人事務所で舞台を中心に活動していることもあり、あまりドラマには出ないので、長期の撮影スタジオ通いが慣れないみたい。出演者の中で唯一、自転車に乗ってこられます」(同・制作会社関係者)

 肩ひじ張ることなくラフに過ごしているという森山。それは瀧容疑者の逮捕翌日も変わらなかったようだ。

「その日、ピエールさんの所属事務所の社長と幹部が撮影現場に謝罪にいらしていたんです。真っ黒なスーツの男性が複数名いて、物々しい空気でしたね」 (NHK関係者)

 シリアスな雰囲気は想像にかたくないけれど……。

「実は森山さんのマネージャーが、もともとピエールさんの事務所でマネージャーをしていた方なんですね。

 森山さんもそのことを知っていましたから、ピエールさんの事務所の幹部とプロデューサー、森山さんのマネージャーが話をしているところに“夢でキスキスキス~”と歌いながら“何かあったんですか?”と冗談交じりに聞きにきたんです。さすがに怒られていましたね」(同・NHK関係者)

 このとき森山が口ずさんでいたのが、瀧容疑者が所属するテクノ音楽グループ『電気グルーヴ』の8枚目のシングル『Shangri‐La』のサビ部分。いったいどんな曲なのかというと、

「彼らの曲の中でいちばんポピュラーで多くの人に知られています。タイトルは理想郷を意味し、プロモーションビデオも“夜のお店”をイメージして作られたといいますからね。悪気はなかったのでしょうが、不謹慎と思われても仕方がないかもしれませんね……」(同・NHK関係者)

 森山の所属事務所に事実関係を問い合わせると、なんと本人が編集部宛てに長文のメッセージを寄せてくれた。

「はい、早朝に現場入りした際に“いだてんのプロデューサー”の目の前で開口一番『シャングリラ』を歌ったことは事実です。

 しかしピエール瀧さんの事務所の幹部の方々に歌ったわけではありませんし、そもそもそれがどなたか僕は存じ上げません。そして『いだてん』のスタッフから注意を受けてもいません。

 『シャングリラ』は僕が10代のころから口ずさんでいる思い出の曲で、瀧さんとはさまざまな現場でご一緒させていただいている大好きな方です。

 瀧さんが逮捕されてしまったことは残念ですし、僕たち『いだてん』に関わる人間としては悲しいことですが、ショーマストゴーオン。現場は止まるわけにはいかず、それでも進まなくてはなりません。

 瀧さんが逮捕された翌日のことでしたし、意気消沈しているであろう現場のみなさんを少しでも鼓舞できたらと思い、明るく振る舞ってみたのみです。

 想像していたことですが、『シャングリラ』を歌うにはあまりにもタイムリー過ぎましたし、皮肉が強過ぎて“いだてんのプロデューサー”には苦笑いされてしまいました笑。

 『足袋の播磨屋』店主、黒坂辛作の代役を買って出てくれた三宅弘城、通称“救世主、三宅マン”に心からの感謝を。

 これからも大河ドラマ『いだてん』の応援をどうぞよろしくお願いいたします!」

 あくまでプロデューサーに向けて歌ったということのようだ。森山の“エール”で、現場の結束力が高まっていればいいんだけど。

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