植物工場ベンチャーの「みらい」(東京)などが宮城県多賀城市内に設置した実験用植物工場で24日、成果報告会が行われた。光源の最適化などにより、従来手法に比べ5割増の収量を確保することができた。同社は年度内に工場面積を10倍に拡大。商業化をにらみ、より実践的な栽培方法を研究する。
植物工場は、多賀城市のソニー仙台テクノロジーセンター内に昨年秋に整備された。栽培面積は約100平方メートルで、1日当たり600食分のレタスを出荷できる。
実験栽培には、米電機・金融大手ゼネラル・エレクトリック(GE)の日本法人「日本GE」が技術協力した。工場内の光源にLED(発光ダイオード)照明を導入し、生育に適した波長の特定、光熱費の削減などに取り組んだ。
報告会には、村井嘉浩宮城県知事ら地元関係者が出席。事業成果の説明を受けた後、植物工場内を見学したり、収穫されたレタスを試食したりした。