先日、第7戦までもつれこんだ日本シリーズを制し、パ・リーグ3位から初めて日本一となった千葉ロッテマリーンズ。早速、地元千葉ではそごう千葉店や東武百貨店船橋店、千葉三越などが優勝セールを開催している。ちばぎん総合研究所によると、日本一による千葉県内の経済効果は102億円に達するという。
さらに地元だけではなく、全国のロッテリアでも優勝セールを開催。フライドポテトMサイズとドリンクレギュラーサイズを半額で買うことができる。千葉以外に住んでいる人でも、優勝の喜びをおすそ分けしてもらえるというわけだ。
さまざまなところが優勝セールを開催しているのだが、そんな中、筆者が気になったのは次の優勝セールである。
なぜか楽天市場がロッテの日本一優勝おめでとうセールを行っているのである。
楽天はロッテと同じパ・リーグに属しているライバルのはずなのだが、どさくさにまぎれて祝い事に乗っかってしまおうという、なかなかの商人魂である。
販売している商品を見ると、ほとんどはロッテと関係のない商品。特設ページの一番上に表示されている6つの「大目玉アイテム」なるものを見ると、そのうちロッテ関連商品は1つだけ。ほかはプリンタのインク、子どものドレス、アロマ加湿器、ジャージ(ちょっと関係あるかも)、ズワイガニと、「ロッテどうでもいいじゃん」と突っ込まざるを得ないラインアップとなっている。「こまけぇこたぁいいんだよ!!」という中の人の声が聞こえてくるようである。
ちなみに、楽天市場では過去に日本ハムや中日、阪神の優勝セールもやっていたようなので、もはや何でもアリである。楽天ファンの方にとっては、ちょっと複雑な気分になってしまうかもしれない。
ただ、もし楽天が優勝した時にはもちろんもっとすごいセールを開催するはずなので(ですよね?)、その際にはどのくらいの経済効果が出るのか楽しみなところである。【堀内彰宏,Business Media 誠】