楽天・山崎選手 県が特別表彰へ ファンに感動、復興に貢献

 宮城県は20日、プロ野球東北楽天の球団創設時から主砲として活躍し、今季限りで退団する山崎武司内野手(42)を特別表彰する方針を決めた。贈呈式の日程は調整中。
 県は表彰理由として、山崎選手が宮城県民や東北の野球ファンに感動を与えたことや、東日本大震災の被災地でボランティア活動を行うなどの社会貢献活動を挙げた。
 山崎選手は愛知・愛工大名電高から1987年、中日にドラフト2位で入団。96年に本塁打王(39本)を獲得した。2003年にオリックスへ移り、05年に東北楽天の新規参入に伴い移籍。7年間在籍した。
 07年には43本塁打、108打点で2冠に輝き、ベストナインに選ばれるなど4番打者としてチームを先導してきた。
 07年からは本塁打数に応じた金額を宮城県と仙台市、08年の岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市へ寄付し、総額は1458万円に上った。闘病中の子どもや家族を支援するため、NPO法人にも寄付を行っている。
 特別表彰の贈呈は10年4月、フィギュアスケート世界ジュニア選手権男子シングルで初優勝した羽生結弦選手(宮城・東北高)以来、17件目となる。
 山崎選手には、栗原市も「感謝の盾」を贈り、表彰する予定。

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