これが星野流の “復興支援”だ!! 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城・仙台に本拠地を置く楽天の星野仙一監督(64)が30日、野球界ができる支援策のプランとして、Kスタ宮城での球宴開催を提案。さらに日本と韓国の代表戦実施にも言及した。またこの日、4月29日のオリックス戦からKスタ宮城を使用することが正式に決まった。
サッカー界に負けるな!! 星野監督は楽天の指揮官としてだけでなく、プロ野球に身を置く一人として、独自の復興支援プランを明かした。
「ことしのオールスターはどこでやるんや? 1試合ぐらい仙台でできんかな。おもしろいし、盛り上がると思うんやけどな」
今季の球宴は7月22-24日にナゴヤドーム、東京ドーム、QVCマリンで計3試合が組まれている。開催球場の変更が難しいのは承知している。それでも仙台開催が実現すれば、東北の人々は喜んでくれるはずだ。
さらに闘将は時期や場所などにこだわらないとした上で「日本代表対韓国代表のオールスター戦とかもええと思う」とさらなる構想を口にした。思いを強くしたのは、前日29日に行われたサッカーの復興支援チャリティー試合。4万人以上の観客を動員し、三浦知良(横浜FC)のゴールに日本中が熱狂した一戦を闘将もテレビ観戦した。
「サッカー界にやられたと思った。野球界もあれくらい柔軟かつ早く動かんと。球界全体が悔しい、と思わなあかんよ」
この日、パ・リーグは4月12日の開幕から5月1日までの日程を発表。修復中のKスタ宮城を4月29日のオリックス戦から使用できることが承認され、「選手にも新たな目標ができた。おれだって初陣の日だ。貯金して帰りたいな」と本拠地凱旋(がいせん)に胸を躍らせた。すべては東北の人々、そして野球ファンのため。新生楽天が先頭に立って復興を支援していく。(桜木理)