楽天携帯、当初は5千人限定無料 10月募集、基地局整備の遅れで

携帯電話業界に新規参入する楽天の本格的なサービス開始が当初計画より大幅に遅れ、来春になる見通しであることが5日、分かった。本格サービスに先立ち、利用者を5千人程度に絞り込んだ「限定サービス」を無料提供する。10月初めに募集を始め、同月中の提供開始を目指す。携帯基地局の設置が難航し、通信基盤が大量の通信に耐えられないと判断した。

 楽天は6日に概要を発表する。同社の参入は携帯大手の寡占市場に競争を起こし、利用料金の引き下げにつながると期待されている。これまで参入を10月と公表してきたが、本格参入がずれ込んだことで、競争を促進する効果も先送りになりそうだ。

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