東北楽天のパ・リーグ初制覇がきょう26日にも決まる状況となり、東北の百貨店、量販店などが優勝記念セールの準備に追われている。チーム名や背番号にちなんだ価格帯の商品を準備するなど、各店が趣向を凝らす。緊迫のゲームが続くグラウンドの外でも、商戦がにわかに熱気を帯びている。
仙台市青葉区の藤崎は、優勝決定の翌日から4日間のセールを実施する。25日には、婦人服担当の従業員が袋にコート、スーツなどを詰め込んだ。
袋詰め商品は50個限定で、3万~5万円相当入りを7700円で販売する。作業に当たった菅原美穂さん(31)と庄司友輔さん(23)は「地元の皆さんと一緒に盛り上げたい」と笑顔を見せた。
6階宝飾品売り場では、チーム名にちなんだ「純金の王鷲」も登場する。純銀の土台とケース付きで770万円(税込み)で、1セットを限定販売する。
青葉区の仙台三越は優勝翌日の午前9時45分、本館正面玄関で来店者とともにくす玉を割り、5日間のセールに突入する。食品や婦人服、紳士服など各フロアごとに袋詰め商品を販売する。最低77円から最高77万円まで、「77」「18」「33」に合わせた価格設定の各種商品も取りそろえ、祝勝気分を盛り上げる。
宮城県以外でもエスパルが仙台、福島、郡山、山形各店で3日間のセールを計画している。酒販チェーンのやまや(仙台市)は27~30日、東北6県の80店で応援感謝セールを実施する。スーパー大手では、イオン系も宮城県内で販売イベントを行う。