横浜市の学校法人ホライゾン学園が、経営難で2006年に休校した仙台市泉区高森4丁目の「仙台インターナショナルスクール(SIS)」の建物を活用し、新たなインターナショナルスクールを開校する準備を進めていることが3日、分かった。12年4月の開校予定で、既に土地も含めて取得した。
ホライゾン学園は横浜市でインターナショナルスクールを運営し、トルコ人が理事などを務める。
活用する校舎は2階建て、敷地は約6000平方メートル。学園によると、それぞれ所有していた熱海工務店(仙台市)と温浴施設運営のリフレ(宇都宮市)から9月末に取得した。取得額は明らかにしていない。
学園は校舎を修繕して使用し、外国人子弟や帰国子女のほか、希望があれば一般の日本人の子どもも受け入れる。
現在は各種学校の認可取得に向け、県と調整を進めている。
来年4月には先行する形で、系列会社のバハール・エデュケーション(東京)が3~5歳児と小学1年を対象にした私塾的な教室を設け、スクール開校後に生徒を引き継ぐ。
SISは05年秋、NPO法人「東北国際学園」が開校したが、資金不足を理由に06年1月に休校。多数の生徒が転校を余儀なくされ、校舎建築費や講師派遣料の未払い問題も起きた。校舎はその後、使われずにいた。
ホライゾン学園は「建物を有効活用し、きちんとしたカリキュラムもそろえる。仙台の教育環境向上に役立ちたい」と話している。
仙台市泉区には東北唯一のインターナショナルスクール「東北インターナショナルスクール」もある。