橋通りコモン再起の春 昨年終了の仮設型商業施設、4月に後継拠点誕生へ

東日本大震災で被災した石巻市中央2丁目に4月、コンテナやトレーラーハウスを並べる仮設型商業施設「COMMON-SHIP(コモンシップ)橋通り」が誕生する。昨年11月まで同じ場所で営業した商業施設「橋通りコモン」の後継となる交流拠点で、中心市街地のにぎわい創出が期待される。
市内のまちづくり会社「街づくりまんぼう」が企画。英語でコモンは「共有」、シップは「船」を意味し、運営者や出店者、来場者が目標を共有しながら同じ船に乗って前進してほしいとの願いを込めた。
敷地面積約760平方メートルの民有地を借り、飲食店など7店舗が入るコンテナやトレーラーハウスを配置。オープンは4月22日、事業期間は2年半を予定する。運営は出店者や事務局の街づくりまんぼうなどで組織する協議会が担う。
前身の橋通りコモンはチャレンジショップとして街中への新規出店を促すのが最大の目的で、最大7店舗が営業し、昨年11月に役目を終えた。
コモンシップ橋通りは、目標を持った意識の高い出店者を市内外から募り、互いに交流しながらイベントを展開して地域の活性化を図る。
街づくりまんぼうは31日まで、飲食店5店舗の入居希望者を募集している。敷金・礼金なしで出店でき、個人や団体は問わない。積極性と協調性、将来の目標や夢に懸ける意気込みなどを選定基準とする。今後、飲食店以外の業種も募集する。
街づくりまんぼうの苅谷智大さん(32)は「復興事業でハード面が整備されつつある中、それをどう活用していくかが今後は大切になる。チャレンジ精神を持った人が集い、ポスト復興の主役になる人が出る場にしたい」と話す。

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