嵐の櫻井翔(41)が2日放送の日本テレビ「news zero」(月~木曜後11・00、金曜後11・30)にVTR出演し、同日に行われたジャニーズ事務所の会見について言及した。
番組冒頭のニュースでこの日の会見を報じ、フリーアナウンサー有働由美子から「櫻井さんは所属タレントでもありますけれど」と聞かれた櫻井は「自分にとっても大きなことがいくつも出てきた会見でした。2時間すべて見ていました」と語った。
30分にも及ぶ報道の後、櫻井は「今ご説明があった通り、自由度が増えたり、選択肢が増えたりという一方で責任も大きくなっていくんだろうなというふうに感じています。ですので、ポジティブな面もあると同時に、新たな形ですので不安を感じるという面もきょう現在は両方あると感じています」と語った。
また、事務所側から話があったのかと聞かれると「はい。事前にありました。事務所で、嵐のメンバー5人そろって説明を受けました」と明かした。だが、その時点では「もう少し大きな枠組みというか、このようなことを考えているというようなところの説明にとどまっていたので、細かいところはまだ、これから詰めていくという段階での説明でした」とした。
今後はどうするのか?との質問には「新会社と株式会社、僕個人の会社との契約なのか、新会社と株式会社・嵐グループの契約なのか。あるいはその両方なのか。全ての可能性をテーブルに乗せてじっくり考えていかなきゃならないなと考えているんです。ここ最近、メンバーと密に連絡を取っていますので、メンバーと相談しながら5人で考えていけたらなあと思っています」と語った。
また、ジャニーズの名称消滅や廃業といったことが明言されたことについては「何よりも被害者の方のことを考えれば、ジャニーズという名前との決別は絶対に必要だろうなと考えていました。そして20年以上所属している身ですので、会社を廃業するという、つぶしていくということのインパクトはありましたけれども、以前、再発防止チームが提言された『解体的な出直し』、加えて性加害は絶対に許さないということ、そのこと思えば廃業の他の選択肢はなかったかなというふうに感じています」と厳しい表情を崩さなかった。
2度目の会見。ここまでに多くの所属タレントが振り回されたのではないかという有働アナの言葉に櫻井は「私自身の日々いろんなニュースを目にしますし、焦りの中にいるというか“遅いな”とか、後手後手だなというふうに感じていた。社名の変更だったり、マネジメント会社を設立する。エージェント会社との分離という話も、前回の会見でも批判を受けてから、今日の発表になったような印象受けています。。一方で今日発表した案があるのであれば、もう少し早く発表できなかったのかという思いも正直あります。加えて補償についてはスピード感、しっかり向き合って何より早く対応することが必要と思うのと同時に、今まだ声上げられない人もいらっしゃるので、相談窓口の門戸は長く開けておくこと必要なのかなと感じています」と事務所の対応の遅さを指摘する場面もあった。
この日の会見では、東山紀之氏、井ノ原快彦氏、CCOの山田将之弁護士、顧問弁護士の木目田裕氏が出席。従来の同事務所は「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に社名変更され、被害者救済や補償に特化。東山紀之を新社長、井ノ原快彦を副社長とするエージェント会社を1カ月以内に立ち上げ、新会社の社名については「ファンから公募する」とした。救済や補償の具体的時期、再発防止策などにも言及した。
9月に行われた会見時には、櫻井は同番組のキャスターを務めるフリーアナウンサー有働由美子からインタビューされたVTRで出演し、自身の今後について問われ「自分自身は、ここジャニーズ事務所で自分のできることを精一杯尽くしていきたいと改めて強く感じています」と断言。強い覚悟と決意を口にしていた。